膝通院の主訴に「歩行困難」な方が多くおられます。この30年で平均寿命は20歳長くなっています。 長寿国日本、様々な努力の結果なのでしょう、すばらしい限りです。 ただ、問題もあります。 その一つが「内臓機能」と「運動機能」との差が大きいことです。 頭はしっかりしているし、食欲もあり、内臓機能には何ら問題がないのに 「歩きずらい」 方が多いのです。 腰痛、股関節痛、膝関節痛、足関節痛、外反母趾、etc 下半身のトラブルにより歩行が困難な方が中高年以上に多くみられます。 その原因は、筋力の低下による「関節の不安定」にあります。 運動筋は2つ骨とをつなぐようになっています。 そして、その筋肉が延び縮することで、その間にある関節が動きます。 当然、筋力が十分にあり、バランスよく伸び縮すれば何ら問題は有りません。 筋力が落ち、バランスが狂うから問題が起こるのです。 例えば膝 大まかに言えば四つの骨が、太ももの前後とふくらはぎの筋肉に支えられ、それらの伸び縮で動くことが出来ています。 それが、加齢により筋力が落ち、それも均等ではなく、使わない順にバラバラに弱くなっていくことで、膝がスムーズに動かなくなってしまいます。 特に、太ももの内側と後ろ側の筋肉が早く弱くなります。 後ろが弱くなると、階段を降りる力がなくなり、痛みが出ます。 内側が弱くなると、膝が外側に湾曲(俗に言うO脚)になり、膝の内側に痛みが出ます。 痛みが出ると、ますます足を使わなくなる為に筋力が落ち、状態は悪くなります。 多くの人は「安静にしているとよくなる」ってお考えで、気が付けば歩行すら困難になってしまいます。 当院では、痛みを軽くしたうえで、運動をして頂くようお願いしています。 そして、 一番の原因が「筋力低下」だということを納得していただいた方のほとんどが、改善していただいています |